何してる?
そんな事聞けない。

好きだよ。
何度想ったって、届くわけないのにね。


誰かを好きになるって、こんなに苦しかったかな。

思い出はいつしか美化され、隣で笑っていた佳祐をもう思い出せないでいる。


人間の記憶ほど、不確かなものはないんだ。


時が経つ度に、今までの出来事が一つずつ消えてしまいそうで。

夢を見る事さえ、怖くなるよ。


変わって行く町並みは、あなたにどう映るの?


一緒に歩いた道で思い返す佳祐は、どれも夢みたいで泣けてくるばかり。




"お前、本当バカだなぁ"




そう言って、どうか笑って。



−−−−−……