この目に見つめられるのは、苦手。


優しくて真っ直ぐな瞳は吸い込まれてしまいそうで、その魅力に気付かされる事が多い。


好きになる要素ばかりで、こんな簡単に揺らぐ自分が嫌になる。


「少しずつでいいから、俺の事考えて」


素直に嬉しくて、私はその目を逸らさずに答える。


「ありがとう」

「待ってるから」


シュンくんの震える指に、真剣な想いを感じた。


「ただいま」


ミっくんの部屋に戻り扉をあけると、そこには何だか様子がおかしい二人がいる。


「お、おかえり」


あきらかに、返事がおかしいミっくん。


「何、どうしたの?」


私の言葉に二人は顔を見合わせ、静かに口を開いた。