そこまで考えてくれていたシュンくんの優しい想いが、素直に嬉しかった。


「やっぱり、シュンくんって優しいよね」


シュンくんの番号を呼び出し、私はコートを手にとる。


「私もコンビニ行ってくるね」


その言葉に"気をつけろよ"と、笑うミっくん。

そして、ミっくんの後ろであたふたするチカに手を振り、私は部屋を出た。

ダイヤルボタンを押すと、すぐに優しい声が耳に響く。


「あ、シュンくん?今どこにいる?」

『今コンビニ着いたけど、どうした?』

「私も今向かってるから、待ってて」

『えっ?!』


電話の向こうで慌てるシュンくんに、思わず笑った。


『危ねぇから迎え行くよ。待ってて』