永遠の片想い

「クリスマス、何してんの?」


そう言い出したのは、ミっくんだった。

学校を出ていつものファミレスに向かうと、見慣れたバイクを店の前で見つけ、この状況に至る。


「私、何も予定ない」


どこか嬉しそうに言うチカの横で、私は携帯を開き画面にカレンダーを表示させた。


気付けばクリスマスまでもう一週間もなくて、そういえば学校も今週いっぱいで冬休みに入るんだと思い出す。


佳祐に出会った夏の空は、いつの間にか冷たい風を呼んでいた。

空を見上げる度、確実に時間は過ぎているんだと、思い知らされている気がしてならない。


「絵里奈は何してるの?」


そう言って、運ばれてきたコーンスープを口にするチカ。