やっぱり朝は待ってくれなくて、カーテンから差し込む日差しが憎らしい。


「絵里ちゃん、起きなさい」


ママの声に眠たい目を擦り携帯を開くと、画面には新着メールの文字。



〔起きてる?〕



開いたメールに、私はガバっと起き上がる。


「佳祐…っ」


メールの送り主は、佳祐だった。

夜中に送られてきていたそのメールは、何を意味していたんだろう。

一瞬、頭が混乱する。


「早く準備しないと遅れるわよ」


部屋の扉を開けたママの声にハっとし、私は携帯をバックに押し込む。


佳祐への想いも、こうして閉じ込められたらいいのに。


そんな事を考えながら、私は準備をし家を出た。