「本当ガキだなぁ、あいつら」


隣に腰をおろしたミっくんのピアスは、太陽に照らされ輝きを増す。


「ミっくんはやらないの?」

「やんねーよ、サッカーなんて。ダリぃし」

「とか言って、実はヘタくそなんでしょ?」


バカにしたようにそう聞くと、ミっくんは身を乗り出して否定する。


「ちげーし!んなわけねーだろ。出来るよ、サッカーくらい」


あまりにもムキになってそう言うから、思わず笑いが込み上げる。


「笑ってんじゃねーよ、バカ」


そう言いながらも、その表情は柔らかかった。


「あの二人の事…聞いてもいい?」


話を切り出した私に、彼は眉をあげる。

そして、少し困ったように笑った。