永遠の片想い

怒鳴り声にザワつく教室に居づらくなった私は、逃げるように教室を出た。

この時間に制服じゃ、間違いなく補導される。

だけど、行くあてもなく家にも帰りたくない私は、駅のロータリーに座った。


佳祐に逢いたい。


逢えない事はわかってるのに、逢いたくて逢いたくて仕方なかったんだ。


「あのー…」


膝を抱え顔を埋めていた私に、頭の上から男の声が響く。


「あ、やっぱり。何してんすか?」


心配そうに声をかけてきたのは、昨日私の胸倉を掴んできたあの男だった。


「あんた、昨日の」

「ミツル先輩達の後輩のアツシです。昨日は、本当すいませんでした」


そう言って、アツシは私に頭を下げる。