永遠の片想い

ため息をつきながら、落ちたプリントを拾う。


そしてそこには−−…


「由岐…麻奈美」


ユキ先輩の"ユキ"って、名字だったんだ。

唇を噛み締めながら、ノートにプリントを挟む。


本当に、ユキ先輩が佳祐の大好きな"マナミ"なんだ。


昨日の出来事がリアルによみがえり、私は職員室を飛び出した。

教室に戻り鞄を手にする私に声をかけてくるマリ。


「絵里奈どうした?帰るの?」


誰かの気持ちを考えてあげられる余裕がない私は、イラついたままマリにあたる。


「関係ないでしょ、話したくないって言ってんじゃん!」

「ごめ…っ」


だから何でマリが泣くの?

もうやめてよ−−…。