結局どうやって家に帰ったのかわからないまま、待ってもいない太陽はまた朝を連れてくる。

どんなに嫌でも、学校には行かなきゃいけなくて。

重い足を引きずりながら、学校に向かった。


「原田、遅刻だぞ。早く座れ」


担任の渡辺が、呆れた顔でそう言う。

その声に適当に返事をし、私は自分の席に座る。


休み時間に入ると、マリが私の方に駆け寄ってきた。


「絵里奈、昨日は…っ」

「悪いけど、今は話したくないから」


マリの言葉をさえぎり、私は教室を出る。

今は、何も話したくなかった。


「あっ、原田!ちょっと」


廊下を出てすぐに渡辺に呼ばれた私は、半ば強制的に職員室に連れて行かれる。