「まじかよ、マナミさんも一緒じゃん」

「…え?」


その言葉に驚いた私は、大きく目を見開く。


「おい、ミツル!」


シュンくんの声にハっとしたミっくんは、"ごめん"と小さく謝る。

でも、もうそんな声私には聞こえなかった。


揺れる瞳から見える街灯は、まるで水に溶ける絵の具のよう。


立ち尽くす私達の前に現れたのは、大好きな人達だった。


「絵里奈…っ!」


最初に気付いたのはマリ。

そして私の名前に微かに反応した佳祐は、少しだけ驚いて眉をあげる。

込み上げる涙は、瞬きをしたら零れてしまいそうだった。






佳祐の彼女は、ユキ先輩なの?