永遠の片想い

「私も髪伸ばそっかなぁ」

「何だよ、突然」


対して興味もなさそうな顔でそう言うと、ミっくんはメニューに目を通す。


「何で伸ばしたいの?」


そう言って、口を開いたのはトシ。


「聞いてくれる?私の高校にね、めちゃくちゃ綺麗な先輩がいるのよ」


話し始めた私をうざがる事なく、その理由を真剣に聞いてくれるトシ。


「私さ、その先輩みたいになりたいんだ」


トシは"そっか"と笑った。


「へー、そんなに綺麗なの?紹介してよ」


興味もないくせにと、ミっくんを軽く睨む。


「あんたは"おごって"と"紹介して"しか言葉知らないの?バーカ」


そう言ってやると、ミっくんはべーっと舌を出した。