今日も私はマリと夜の街のネオンを浴びながら、風を切るように歩いている。


あれから、二週間が経った。


佳祐とは街ですれ違う事すらなく、私の心は少し落ち気味だ。


「カラオケでも行きますか」


マリはそんな私を励ますように、肩に腕をまわす。


「ありがとう」


そう一言告げると、マリは鼻唄まじりで私の腕をひきカラオケに向かった。


「まじ混んでんだけど」

「夏休みだからじゃん」


そんな会話をしながら、私達はカラオケに入った。


「待ち時間は20分程ですが、よろしいですか?」


店員の言葉に私達は頷き、名前が呼ばれるのを待つ。