教師×教師


***
あれからすぐタクシーを拾って俊吾の家に帰った。

俊吾が後ろ手に鍵を閉めたと思ったらいきなり、口を塞がれた。
「はぅっ…」
足の力が抜ける…

「わりぃ。続きはお風呂入ってからにしよう。そこの部屋使っていいから、着替えろ。」
「うん。」


部屋着でいいよね? それに、ブラのホック外されてる…もしかしたら、玄関でする気だったのかなぁ?

トントン
「着替えたか?」
「うん。」
「なら、リビングに来て。」

さっきの事があったから、恐る恐るリビングに行った。

「何もしないから、隣座れ。」
自分が座っているソファーを指差しながら言ってきた。

「…なぁに?」
「これ、やる。」

手渡されたのは、鍵だった。

「どこの鍵?」
「この家の鍵。いつでも来れるようにって思って。」
「ありがとう。」


愛の鍵だった。