「俺は…豚肉とトマトのオイルスパゲッティ。」
「私は、モッツレラとバジルのトマトソーススパゲッティ。」


どっちもここのおすすめのスパゲッティ。
それに、食後のジェラートも頼んだ。

「これ、プレゼント。」
「お~ぉ。ありがとう。」

料理が来る前にプレゼントを渡した。

「こんなのでよかったの?」
「あぁ。いずれは沙夏もらうからw」

サラッと言ってるよ…でも、スルー。

「そろそろ、家に挨拶来てくれない?親うるさくて…」
「そうだな…次の休みの日でも行くか。その後俺の親の所にも来てくれるか?」
「うん。」

お父さんもお母さんもいくら俊吾のこと知ってても挨拶に行かないわけにはいかないし…それに、連れて来いっても言われてるから…

でも、行く時間が無かった。
今日だって、再会してから初めてのデートだし。


「お待たせしました。」

「「いただきます!!」」

この味だ。

「沙夏の1口ちょうだい?」

今、口に入れようとしたのに…

「うん。」

「こっちも美味いな。ほれ。」

「こっちも美味しいね。」