「おはよー…。」

「おはよー♪」

匂いに誘われてなのか、奏太が起きて来た。



そろそろ俊吾を起こさないとな。



「俊吾、起きて。」

「うーん…。あ゛〜、頭痛い。」


「昨日、飲み過ぎたんだよ。はい、水。」

「ありがとう。」


流しには、ほとんど俊吾が空けた発泡酒の空き缶が、4本転がっている。