そしてまたお母さんの言葉。
“俊クン、県の一貫校の中学校で働いているらしいよ。”

そう言われたのが、ちょうど職場候補の時期だった。
いくつかの学校から頼まれていて、その中に一貫校も入っていた。
だから、すぐ一貫校を職場候補の第一希望に挙げた。

それから2週間後くらいに、教育委員会から封筒が届いた。
内容は、職場の事だった。

――職場…私立Y大学付属中学校。

私の第一希望が叶った。