「ちょっとこのままにさせて。」
起き上がってすぐ、膝に横になってきた。
何気に置いた俊吾のおでこが熱ぽい。
…
「熱計ってみて。」
コクッ。
…
ピピピ。
37.8度。
やっぱり熱あったか。
「ベッドに行こう。」
「ぅん…。」
熱冷シートと氷枕を俊吾に渡して…。
「俊吾、風邪薬飲んで。」
「ぅん…。」
ゴックン。
「…沙夏、寒い。」
毛布とかいつもよりも多めに掛けて、私も布団に入った。
「大丈夫?」
「あぁ…。ゴホゴホ。おやすみ…。」
「おやすみ。」
明日の仕事は、休みだなぁ…。
早めに病院に行かせないと…。


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre3.png)