…布団が一枚だけ敷いてる。
寝るの、二人なんだけどなぁ…。
「俊吾、布団…。」
「何か、一枚しかなかった。一緒が嫌なら、俺畳に寝るけど。」
「別にいいよ。ってか、一緒の方がいい。」
「だよな。あっ、大悟から避妊具渡されたんだっけ。」
「私も結芽チャンから渡された。」
布団の上には、種類の違う避妊具が二つ。
考えている事は、同じって事か。
「何、考えてんだか。」
「結芽チャンは、この間邪魔しちゃたからだって。」
「大悟は、無言だった。まっ、有り難く使うか。」
「うん…んんっ」
ちょ、ちょっと、隣に漏れると悪いから声出せないじゃん。
「…声は?」
「恥ずかしぃ…」
俊吾は、恥ずかしくないのかな?
「ったく。ちょっと待ってろ。」
そう言って、俊吾は部屋を出て行った。