「お風呂入ってよっか。」

「うん。」

お風呂中に電話来ると悪いから、携帯を洗面台に置いて、入浴Time。

いつも俊吾が入れてくれてたから、奏太とお風呂に入るの久々かもしれない。


「パパ、どこ行ったの?」

「んとね、お友達の所。」

私の口からは、本当の事なんて言えない。

「そうなんだ。早く帰ってくるといいね。」

私の気持ち気付いちゃったのかな…

「10数えたら、あがろっか。」

「うん。1、2、…9、10!」


…電話も来てない。
遅い。


「少しの間、DVDでも見てて。」

「うん。」


その間に、春海から言われたように小さい紙に、“今夜仲良ししよう”って書いて、俊吾の席に置いておいた。