「…お手洗い借りてもいい?」
「うん。ここ出て、すぐ左の扉だから。」
カサッ。
何かが足に触れた。
用をたしながら見てみると、妊娠検査薬の説明書だった。
…春海、妊娠してるのかな?何も言わなかったけど…。
「…ありがとう。床に検査薬の説明書落ちてたんだけど、もしかして…。」
春海は舌を出た。
「バレちゃった?実は、今3か月なんだ!」
そういうと、春海はお腹に手を当てた。
「おめでとう!私も子供欲しくなった!!」
「ちゃんと抱いて貰ってるの?」
そう言われると自信ない。
最後に抱いて貰ったのは確か…奏太に見られた時だったような…いや、登山の部屋割りの時だ。
「数えるくらいしか…」
「やっぱりね…。沙夏の顔に“私は欲求不満です”って書いてあるもん。」
「欲求不満かもしれないけれど、顔には書いてないよ。」
あっ、春海のエロスイッチ押しちゃったかも…。
スイッチ入ると、話の内容がちょ~エロくなるんだよね…。
「あっ、自白した!書いてある訳ないじゃん。なら、この春海サマが誘い方を伝授してあげましょう。」
春海サマって…。
でも、教えてほしい。
「是非!」
「春海、変な事吹きこむなよ。」
あっちの部屋まで、聞こえてたみたい。
「はいはい。ふんっ、思い切り吹きこんでやるんだから。」
最後の言葉は小声で言ってたけど、私にははっきり聞こえた。


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre3.png)