「ただいま。」

「お帰り。」


マイバッグいっぱいに買ってきてくれた。


「俊吾、これ何?」


マイバッグの下から、茶色い紙袋が出て来た。


「そ、それは…夜の必需品っていうやつ。」


「ふーん…」

夜の必需品ねぇ…


「あと、これ沙夏に。」

「何?」


もう1つ茶色い紙袋が出てきて、渡された。


「…まだ必要ないと思うんだけど。」


入っていたのは、妊娠検査薬だった。


「やってる事はしてるし、具合悪そうだったから。一応調べていた方がいいだろ?」

「ぅん…。調べてくる。」