「…兄ちゃんがね、怒ったの。それでね、お弁当開けたらママが作ってくれる物入って無かったんだもん。だから、ママに会いたくなったの。」

「そっか。ごめんね。」


抱き締めてあげた。


「琉耶と、何かしたの?」

「ボクが悪いの…。ヒック。ボクが準備するの遅くて、兄ちゃんから怒られたの…ウワァ~ン」


「奏太はゆっくりでいいんだよ。いっぱい泣きな。」


…琉耶は短気な所もあるからなぁ。

さっき言った時は何も言わなかったけど…。

これがあったから、奏太は帰りたがったんだ。

納得。


「琉耶と仲直りしてくれるかな?」

コクッ

「偉い偉い。もう少ししたら、電話しようね」

「ぅん…スースー…」

寝ちゃった。