「帰るか。」

「うん。お母さんの所行って、荷物持って来ないといけないから。」

「あぁ。」


…夜ご飯考えなきゃ。


「奏太、昨日の夜ご飯、何食べた?」


「んとね、大根とかいっぱい入ってるの。」

「おでんか?」

「多分そうだね。俊吾、何食べたい?」


……。

私を見てる…。


「私以外だからね!」

「なら聞くなよ。俺、オムライス食べたい。」


文句言いながらも、食べたいものは言うんだから…。


「なら、買い物行かないといけない。」

確か冷蔵庫には、何も残って無かったはず。

「荷物取って来てからでいいよな?」

「うん。」



「…ママ?」

「うん?」

「ううん。何でもない。」


何か伝えたそうな目。

あとで話しよっ。