もし俊吾と付き合って無かったら、怜太の告白本気にしていたかもしれない。


生徒と付き合うなんて、犯罪だしかなり無理がある。


だから、怜太の告白は本気にはしなかった。

俊吾と付き合っていて良かったって、改めて思った。



入口の階段に座って俯いていた。


「…沙夏、どした?」


顔を上げると隣には、俊吾がいた。



「…俊吾ぉ~」


「うぉっ。…少し散歩してくるか?」


「ぅん」


自然と手を繋いでくれていた。