教師×教師



中学校から保育園までそれほど遠くないから、あっという間に着いた。


「保谷です。奏太迎えに来ました。」

「奏太クン、お迎えだよ~」


先生の声で私たちの方を見て、急いで帰りの支度をして走ってきた。

「パパ、ママ~」


「お疲れ様です。今日も元気に遊んでいました。あの、もしかして…沙夏?」

この人、見覚えある。誰だっけ…あっ、

「春海(はるみ)?」

「そうだよ、久しぶりじゃん!!」


春海は高校時代からの親友で、卒業後に学校が別れちゃってから、会ってなかった。保育士になったって事は聞いてたけど、こんな近くで働いていたなんて知らなかった。

「ママ、春海先生の事知ってるの?」

「ママの友達だよ。」

「こんなところでよりも、今度ゆっくり会おう。」

「そうだね。」

「奏太クン、また明日ね~」