「俊吾、帰るよ。」
「…もう終わったのか。」
もしかして、あれから話聞いて無かったの!?
「早く奏太クンを迎えに行こう。」
「あぁ。」
奏太クンを預けている保育園は、学校と同じ敷地内にあるから助かる。
だから、迎えも徒歩。
「部屋割りなんだけど、どうしても私と一緒がいいって言うなら、私が俊吾の部屋に行くから。ダメかな?」
……。
「父さんもいるんだぞ?」
「それは承知してる。もし俊吾が部屋に来たら、近藤先生に迷惑かけちゃうでしょ?」
「俺はただ、沙夏とイチャつければいいんだけど…。」
ったく、仕方ないなぁ。


![叶わぬ恋〜先生〜 [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre3.png)