「なんだよ。」


「掃除してたら、ベッドの下からこれ出て来たんだけど…」


「ちっ、これが何したんだよ。別に迷惑かけてないからいいだろ??」


ご尤もです。


「…私が相手しなかったから、見てたの??」


「あぁ。」


「ごめんね?ってか、何で隠してたの??」

何も堂々と見えるようにしていればいいのに…

「奏太がいるから。」

「ならもう見ない??」

「見る。」

即答だよ…



「じゃあもう、隠さないでね。」

「分かった。」


見つけたものというのは、男の人は見るであろう、本。


話が終わると俊吾は、本を片づけた。