【完】晴 時々 雨




「おまたせっ」



息をはずませてる谷君



全力で走ってきてくれたんだね



でも

廊下走っちゃダメだってば



「潤と一緒にいたでしょ!!」



「うっ」



怒られる…



「たっ谷君!!

テストどうだった!?」



ちょっと苦しいよ?

わたし



「できた。

で、どーゆーこと!?」



うぅ…



質問には答えるところが

谷君らしい



「…あっ!そうだ谷君。

どうして1年前にわたしと会ってるってこと

教えてくれなかったの?」



「…え!?」



お?

手応えあり



形勢逆転っ



オロオロする谷君



でもすぐに



「あ!潤のヤツっ…」



潤がわたしに話したってことに

気付いたみたい



「マジかよ~」



あれ?

頭抱えてしゃがみこんじゃった



怒らないの?



「お願いだから忘れて~」



なにやら恥ずかしがってる谷君



わたしが何を聞いたと思ってるの?



ていうか

わたしのいないところで

どんな恥ずかしい話をしてたっていうのよっ