【完】晴 時々 雨




高校生になって谷にできた彼女は

あたし達の関係を知って

涙をポロポロと惜しみなくこぼす



あまりに透き通ったその涙を直視するには

あたしは汚れ過ぎていた



心がじりじりと

焦げ付くようだった



何度となく味わった鈍い痛みに

再び襲われる



あたしはなんて

罪深い人間なのだろう



でも

そんなあたしを許してくれるのは

谷だけなのだ



だから谷だけは

手放すことができないのだ



その独占欲のせいで

どれだけ心をえぐられたか



彼女は今

その一部を知ったところだ



でもあたしは

彼女のように涙をこぼせなかった



彼女のように

谷を素直に愛して

伝えて

一般的に認められるやり方で結ばれたなら

あたしは彼女のように

柔らかな微笑みをたたえられただろう



そしてこの天使のような少女から

微笑みを奪わずに済んだだろう