【完】晴 時々 雨




谷はあたしを

抱いてくれるだろうか



「珍しく元気ないじゃん」



あたしは谷に

抱かれたいのだろうか



「何かあった?」



それで何かが

満たされるとでもいうのだろうか



「雨宮…?」



谷が心配そうな目で

覗き込む



その瞳があまりに綺麗で



このあどけない男の子は

少しも汚れていない



「泣いてるのか?」



頬に手を添えられて

顔を持ち上げられる



こんな顔

見せたくないのに



汚れた心を

見透かされたくないのに



「雨宮…」



こんなあたしを

抱きしめないで