【完】晴 時々 雨




彼はきっと母に本気だ



あたし達の秘め事を母に話して

駄々をこねるなんて恥ずかしい真似

できるはずもない



自分を選んでもらえなかった淋しさと

母親への妬みと

さらに強まる尊敬の念



歳を重ねても尚

男を惹きつける彼女は

女の中の女だ



でも

初めての失恋に

正気でいられるはずもなく



あたしは夜の街へ繰り出す



誰でもいい



抱いてほしい



あたしを求めてほしい



あたしがここにいると証明してほしい



「雨宮、どうした?」



誰でもいい