【完】晴 時々 雨




翌日もその翌日も

駅前で彼を待った



そして同じように

安いホテルで彼と寝た



満たされていた



これが

幸せという感情なのかもしれない



あたしは初めて

自分に流れている血が

温かいものだと信じることができた



しかしそれは錯覚だ



何度か寝た後で

再び彼と会ったのは

決してあり得ないような



でも現実に



あたしの家だった



「サツキ。恋人の後藤さんよ」



母親が

彼をそう紹介した