翌日もその翌日も 駅前で彼を待った そして同じように 安いホテルで彼と寝た 満たされていた これが 幸せという感情なのかもしれない あたしは初めて 自分に流れている血が 温かいものだと信じることができた しかしそれは錯覚だ 何度か寝た後で 再び彼と会ったのは 決してあり得ないような でも現実に あたしの家だった 「サツキ。恋人の後藤さんよ」 母親が 彼をそう紹介した