【完】晴 時々 雨




長い足を組んで

ソファにもたれながら

アイツは尚もあたしに話しかける



「ハルちゃんとは、いつからの付き合いなの?」



その度

心臓が跳ねて



「高校。

一年の時だけ部活やってて、そこで一緒だったんだ」



「へえ。知らなかった。何部?」



でも

それは決して嫌な感覚ではなく



「合唱部」



「まじ?じゃあ歌うまいんじゃん。

何か歌ってよ」



胸がしめつけられて苦しくても



「別に、うまくはないけど…」



「この曲知ってる?

おれ、めっちゃ好き」



もっと

もっと

ドキドキさせてほしいと

願ってしまう



アイツが好きだと言って

勝手に予約した

熱唱系のラブバラードを

あたしは歌う



隣のアイツのために

元合唱部の本気を出す



もっとあなたのことを知りたいと

歌う



まるであたしの心そのもので



まるで愛の告白のようで



顔が熱い



胸が熱い