【完】晴 時々 雨




話を聞くたび

アイツを知って



自分は口もきいたことがないのに

アイツと友達になったかのように錯覚した



それは親友とあたしの関係が生み出す

不思議な一体感のためで



何でも話してくれる親友は

あたしに秘密を作ったためしがなくて



そんなあたし達は

出会った頃から徐々にお互いを知り

お互いがお互いであるかのように

近い感覚を持つようになっていた