【完】晴 時々 雨




送ると言った相沢くんと

半ば強引に別れて

わたしはひとり

帰路についた



これから

どうすればいいか

わからなかったけど



本当は

どこか遠くへ行ってしまいたかったけど



そんな勇気もなくて



日常に

戻るんだって



それだけを

考えてた



できることなら

辛い現実を忘れて



立ち向かったりせずに

背を向けてでも



立ち止まってはいられないって

それだけはわかったから