優しい気持ちに
包まれたのも
つかの間だった
「…なんだよ、これ」
背後で
声がした
耳になじんだ
潤の声が
「どういうことだよ…」
静かだけど
怒りに満ちているのがわかる
相沢くんは
腕をほどいてくれたけれど
わたしは
怖くて
振り返ることができなかった
「…!やめろ!」
相沢くんが声を上げて
わたしを自分の背においやった
その拍子に顔を上げると
潤がすぐそこまで来ていて
わたしに手をかけようとしていた
とっさに相沢くんが間に入って
潤をおさえようとした
次の瞬間
ガッ…
鈍い音と
ガタガタッ!!
机がぶつかる音が
教室に響いた


