「うん…ありがとう、心配してくれて」 わたしは 心からお礼を言うことができた これまでの数日が嘘だったかのように あの日のように 相沢くんに対する感謝の気持ちが 胸をあたたかくしていった わたしが苛立っていたのは 自分に対してだったんだ たぶん わたし 相沢くんに 惹かれ始めていた そんな移り気な自分を 無意識のうちに 拒絶していたんじゃないかな 新しい恋なんて 今でもまだあり得ないって思うけど 自分がかたくなになっていることにだけは ようやく気付けた気がする