【完】晴 時々 雨




しばらくの沈黙の後



「…何…それ…」



谷君の低い声



怒ってる…?



わたし



今度こそボコられちゃうのかな…?






わたしは

きゅっと目をつむった






それでもいいよ



もう



どうなったって



いい






けれど



顔を上げたわたしの目に映ったのは






あまりにも



悲しい



谷君の瞳だった