「俺、ハルちゃんのこと好きだよ?」 ……? ちょっと… 何言ってるの? ふざけてるの? 場違いの甘い台詞に呆れて わたしは言葉を失う 「雨宮と仲良くしてるのが嫌なの? だったらやめるから。 ハルちゃんが嫌がることやめるから。 それでいいでしょ?」 谷君が詰め寄ってきて わたしの腕をつかんだ 瞬間 パンッ… わたしは思い切り 谷君の手を振り払った 触らないで… そんな手で… そんな汚れた手で… 触らないで!