潤を呼び出して 廊下の隅で簡単に事情を話した 潤はしばらく考え込んで 「谷の家に行ってみるか」 そう言ってくれた わたしは 谷君の家に行ったことがなかった 住所も自宅の電話番号も知らない でも今は そんなことで落ち込んでる場合じゃないよ 「今日でいい? HRが終わったら玄関で待ってる」 わたしらしくもなく てきぱきと事を進める だって 胸がざわざわ 息苦しいんだよ これは 心配? 不安? それとも …疑い?