あっという間に

わたしのまわりにひとだかり



「どういうこと!?」



「脅されたんじゃないの?」



「弱み握られたとか」



「まさかもうヤラれ…」



ボコっ



人ごみをかき分けてきた麻由子が

男の子の頭をグーで殴った



「無神経なこと言わないの!」



「てことは

お前も思ってるってことじゃん」



え!?

そうなの?麻由子



「ハルちゃん。説明して」



そんな言葉は無視して

麻由子はわたしの肩に手を乗せた