オレは電話をしたまま、部屋へと入った… 暗い廊下に明かりがもれている… ドアを開けると、膝を抱えて座り込む南が見えた… 「南?もう、着い…………… 『先生?』 オレの声を遮るように、南が話しだした… 「ん?なに?」 『わた、し…本当に…先生が消えちゃうかと思った……』 「へ?オレがぁ?なんでよ?」 『実はね………前のカレと別れたの…今日なんだぁ……』 手から携帯が滑り落ちた… むなしいプラスチックの音がした… だけど、次の瞬間… オレは、南の震える体を抱きしめていた…