事件は解決した。

しかし達郎には問題がひとつ残っていた。

それは従姉の麗美のことだ。

由美とのことを何とかしなければと、達郎は唇を尖らせた。

『事件解決より難しいよこりゃ…』



先日と同じように、缶コーヒーを手にしたらいい考えが浮かぶだろうか。



達郎はそんなことを思ってみた。






『争いの樹の下で』
END