そう言いながらも、達郎の口もとは緩んでいた。
もちろん秀昭の発言は、達郎が大の甘党であることを踏まえてのものだ。
「まったく、呼び出されてなんだと思ったら、妙な問題を解けとはね」
達郎はそう言いながら唇を少し尖らせた。
別に兄の戯れに似た行動にあきれているわけではない。
それは達郎が考え事をする時の癖だった。
達郎は話題になったウェイトレスに目をやる。
その時偶然、彼女と目があった。
すると彼女はトレイを手にしたまま、達郎に向かって頭を下げた。
達郎はお辞儀を返すと、テーブルに肘をついて両手を顔の前で組んだ。
「兄さん…」
達郎は軽いため息をついた。
「僕の義姉さんになるかもしれない人は、普通に紹介してくれよ」
「な、なにを…!?」
達郎の言葉に、秀昭は目を丸くした。
「隠すことないよ」
達郎は軽く首を振った。
「あのウェイトレスさん兄さんの彼女だろ?」
達郎は自信と確信に満ちた口調で言った。
もちろん秀昭の発言は、達郎が大の甘党であることを踏まえてのものだ。
「まったく、呼び出されてなんだと思ったら、妙な問題を解けとはね」
達郎はそう言いながら唇を少し尖らせた。
別に兄の戯れに似た行動にあきれているわけではない。
それは達郎が考え事をする時の癖だった。
達郎は話題になったウェイトレスに目をやる。
その時偶然、彼女と目があった。
すると彼女はトレイを手にしたまま、達郎に向かって頭を下げた。
達郎はお辞儀を返すと、テーブルに肘をついて両手を顔の前で組んだ。
「兄さん…」
達郎は軽いため息をついた。
「僕の義姉さんになるかもしれない人は、普通に紹介してくれよ」
「な、なにを…!?」
達郎の言葉に、秀昭は目を丸くした。
「隠すことないよ」
達郎は軽く首を振った。
「あのウェイトレスさん兄さんの彼女だろ?」
達郎は自信と確信に満ちた口調で言った。


