「ちょっと達郎、なにボーッとしてるの!?」

麗美は達郎に助けを求めた。

拍手をしていたギャラリーたちは、まさかの展開に呆気にとられている。

「あんた、このコとデートしてたんじゃなかったの!?」

「最初からそのつもりなかったから別にいいよ」

必死の麗美とは反対に、達郎はせいせいした顔で言った。