ただ問題なのは流石に煙草は吸えないということ。


それでもサボろうと適当な教室を探して彷徨っているんだから、俺も相当サボり癖がついたと実感する。



結局行き着いたのは、一番奥の生物室。

ではなく、その横の準備室。


適度な狭さと、埃っぽさが何故か結構好きだった。



ただその取っ手に手をかける一呼吸前。

誰もいないと思っていた、生物室から声が聞こえる。


まいったな、誰かいるのか、それとも次の授業で使うのか。

そう思って溜め息をつこうとした矢先。