あたしはただの自分勝手だよ…都合のいいようにならないと、こうやって泣いちゃう女なんだ。 「分かんねぇよ、言ってくれねーと!俺は何でも分かる奴じゃねぇんだよ!!」 隆起くんはあたしにイラついたのか、怒鳴った。 「分かってよ…分かってもくれないじゃんっ…あたしに興味なんてないくせに…もういいよ!やっぱりあたしには彼女になる資格なんてなかったんだ…」 あたしはその場を抜け出した。 廊下を走っていると、大雨のせいで下靴が濡れて、大きく転んでしまった。 …バカだよ。 自分がバカだ……