「…気が向いたらな」

「ああ、前向きに考えといてくれ」

カミヤはムスッとしたまま、行ってしまった。

コクヤも含めると、友達保留は二人…か。

思いの外、友達を作るのは難しそうだ。

「どうしたもんか…」

オレは頭をかきながら、貰ったクッキーの箱を見た。

結構重いし、量が入っていそうだ。

いくら甘い物が好きでも、この量は食べきれない。

「サラとシュリにもお裾分けしようかな」

オレはカードを持って、部屋を出た。