カミヤの眼を真っ直ぐに見つめながら、断言する。

しばし見つめ合った後、カミヤは深く息を吐いた。

「…まっ、好きにしなよ。僕はタカオミにしか興味ないし、アンタがどうなろうとどうでもいい」

「ん~。でもそれも寂しいな」

「はあ?」

カミヤはここで、びっくりした顔をする。

感情をあまり乱さないはずの、カミヤの驚いた顔を見て、オレは笑みを浮かべた。

「できれば友達になってほしい。この街に来て、まだ友達ってタカオミとサラしかいないから」

ムメイやイザヨイ、それにシュリの大人組は友達とは言いにくい。

できれば同じ歳の友達が欲しかった。

「オレにはもう、肉親がいないからさ。一人は寂しいし」

親父とは一方的に縁を切られた。

そのことに気付いたのか、カミヤの表情が僅かに暗くなる。