「タカオミが洋食好きなのは聞いた? それでカミヤの料理の腕前は、そっちに上がっていったの。タカオミの口にするモノは、ほとんどカミヤが作っているし」

「…そうなんだ」

こういう情報は知ってもあんまり嬉しくないな。

でも今朝のことを考えると、タカオミは彼なりに気を使ってくれたんだろう。

常識は無いようだが、人を思いやる気持ちはあるみたいでほっとする。

「まあオミくんはまーだ人間らしい考えの持ち主よねぇ」

「他の奴らは外見だけは人間で、中身は化け物っていうパターンがあるから、気を付けてね。サマナ」

…爆弾をボッカンボッカン投げ付けないでほしいんだが。

「それって、コクヤ以上?」

オレの問い掛けに、二人は顔を見合わせた。

「ん~。危険度で言うなら、コクヤくんが上かな?」

「そっちは濃いけど、あっちはくどいって感じかしら?」

そっちはコクヤで、あっちは中身が化け物タイプのことだな。